【セミナーレポート】ビジョナリー・カンパニーZERO 読書会 第2回

目次

株式会社RECOMO主催・「ビジョナリー・カンパニーZERO 読書会」では、ジム・コリンズらの著書「ビジョナリー・カンパニーZERO」を題材とし議論を交わしています。

2022年3月2日に行われた第2回では、本著の第3章・第4章を取り上げ、参加者のみなさんと、気になった箇所を深く語りました。

開催概要

「ビジョナリー・カンパニー ZERO」とは、「ビジョナリー・カンパニー」の原点となる書籍です。

永続している企業の特徴を記したアメリカ発のベストセラー「ビジョナリー・カンパニー」シリーズ。その原点とも集大成とも呼ばれる「ビジョナリー・カンパニー ZERO」を参加者のみなさんと読み解き、議論していく会を開催しています。

今回参加してくださった方々は、会社で代表や人事開発、採用に携わる方々。業種も医療や商社、メーカーなど多岐に渡り、それぞれの業務に関わるお話を伺うことができました。

今回のテーマ
・第3章:リーダーシップ・スタイル
・第4章:ビジョン
の2章。

RECOMO代表・橋本による3、4章のサマリーののち、参加者のみなさんが事前に読んだ中で気になった点を共有し、議論のテーマが決まりました。

マイクロマネジメント

参加者のみなさんで持ち寄ったレビューをもとに、まず「マイクロマネジメント」についてのディスカッションが始まりました。
「どのように業務を行うか」をトップダウンで行うマイクロマネジメント。
一体どのような意図、仕組みで起こりやすいのでしょうか。
また、どのようにマネジメントの方法は変わっていくのでしょうか。

マネジメントの仕方によって組織の様子も大きく変わるため、開始早々、議論が熱を帯びました。

参加者の一人から「自分なりのやり方や考え方を伝えることはマイクロマネジメントに近づき、集合知にしていくことで遠ざかっていく」と実体験を共有してくださりました。

続けて、事業を行う上で代表が領域に対して詳しいことが多いため、やり方を伝えることも必要とおっしゃいます。しかし、ディティールについては固定化させることによるデメリットもあり、相手に問いを渡す姿勢の重要性、方法論にこだわらないことが重要となるようです。

これを受けて、「ディティールにこだわることは経営者の価値観に直結するのではないか」という意見が上がりました。業務そのものと理念は粒度こそ異なるものの、理念や価値観をもってして「事業における譲れない点」が明確化されるのではないかというものです。

「やはり、自分自身の譲れない軸を自問自答していくことが重要」と共感なさる声が。会社や事業における譲れない軸はそれぞれ異なるものがありますが、やはり全ての原点となりやすいのではないでしょうか。
「自分の譲れない軸」を考えるきっかけにもなりました。

ここで「業務を行うにあたって、ディティールへのこだわりは相手への信頼度なのではないか」と投じられました。

この話題に関して、参加者のみなさんから次々と共感の声が……!

マネジャーから従業員、従業員からマネジャーへ。相互に信頼感があることで、マイクロマネジメントの程度に関わらずより良い関係で業務が行えるというのはやはり、日々感じておられることのようです。それだけでなく、自分が今どうして「ここ」にいるのかを考えることで、マネジメントの粒度が不信感に繋がりづらくなるといいます。

リーダーシップ

また、「ビジョナリー・カンパニー ZERO」からリーダーの第5段階に言及し、定量的な判断や訂正的な判断について、リーダーとしてどのように意思決定を行っていくかについてディスカッションがなされました。

大手企業と異なり、スタートアップ企業では「この通りに行うと正解」とされる枠組みがあまりありません。そのため事業が正解なのかなど、リーダーとして言い切ったり決めた向きへ走ったりと、進めていくための決定を行う必要があります。

これは企業のフェーズに応じてある程度変化していくものです。参加者の方の中には、初期段階では全員が納得するまで徹底的に会議を行っていた場合もあったという方もおられました。熱を込めて経営陣で長時間会議を行っていたというエピソードにもまた、「わかる」の声が上がります。
また、最終的な決定を代表や委託者により明確に行うのがあるべき姿だという意見も数多く聞かれました。

代表による定性的な判断を共に走ることが、会社のエンゲージメントを向上させるのだそうです。成否の決まりづらいスタートアップにおいて、代表や準ずる人による明確に言語化された方針を全体で信じていく。そうすることで、士気を高めていくことに繋がったというご経験も複数伺うことができました。

1時間の開催があっという間なほどの密度で語られた「ビジョナリー・カンパニーZERO」。経験に基づいた議論から本が紐解かれ、参加者のみなさんにとっても濃い時間の中、幕を閉じました。

普段の業務では聞くことのできない話をもとに、マイクロマネジメントやリーダーの在り方について、立ち止まって考える良い機会になったことと思います。

次回は3月23日に「ビジョナリー・カンパニーZERO」第5章、6章、7章を扱った読書会が行われます。

各章のテーマはこちら。
・第5章「成功は諦めない者に訪れる」
・第6章「偉大な企業をつくるための『地図』」
・第7章「戦略」
多様な役割、業務に関わる方々と議論することで、新たな発見や気づきがあるかもしれません。

テーマを見て気になった方、さまざまな意見を聞いてみたい方など、さまざまな方のご参加を心待ちにしております!
ぜひお申し込みください!

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