面接対応で知っておきたい!”あるある”な注意点と具体的な面接の進め方

採用活動において、人事や経営者はもちろん、それ以外の方も採用面接を実施する機会もあるのではないのでしょうか?採用は全社一丸となって取り組むべき課題のひとつです。その中で、面接はある意味「ブラックボックス」となりがちです。他の人の面接を見ることができなかったり、自分の面接を他の人に見せる機会が少ないからです。しかし、1回の面接が企業に大きな影響をもたらすことも多くあります。

今回はよくある失敗事例と具体的な面接の進め方について紹介します。これから初めて採用面接に向き合う方も、これまで何度も取り組まれていた方も自身の採用面接を振り返る良い機会になるかと思います。ぜひ参考にしてください。

面接の役割とは

そもそも採用とは?

採用とは、辞書で調べると「人を雇い入れること。雇い入れて職務につかせること」と記載があります。その言葉の通り、人を自社に招き入れる活動のことで、組織の命運に大きく影響するのが採用活動です。

たったひとりの優秀な人材を採用しただけで会社が大幅に成長することもあります。反対に、たったひとりの人を採用しただけで組織に悪影響を与えてしまうこともあるのです。またその場合、人事としても対応に苦慮することが想像できます。

また、候補者にとっても人生に大きく影響するものです。たった数回会っただけで、起きている時間の大半を過ごす環境や人を決めなくてはならない場所となっています。

選考のフローとは?

一般的な選考のフローをご紹介します。

応募→書類選考→1次面接→2次面接→オファー→内定承諾

※他にもカジュアル面談(選考に関係なくカジュアルに話をする機会)や採用会食、オファー面談(オファーを提示するために面談すること)などの選考フローを挟むことがあります。

つまり、候補者と企業側の直接的な接点は2回。2回の接点の中でお互いを理解しあい、お互いの納得のもと選択する必要があります。

そう考えると、「面接」の持つ意味が非常に大きいことは理解できるかと思います。

よくある失敗事例

では具体的にどんな失敗事例があるのでしょうか。今回は面接へ望むスタンスという観点で具体的に3点お伝えします。

①面接官に「見られている意識が全くない」

面接をする時に「見極める」という意識を持って望む人も多いかもしれません。もちろん、候補者が自社に合うかどうか「選ぶ」必要があります。
しかしながら、候補者側も選んでいるということを忘れないでください。

具体的に以下のような事例をよく聞きます。

・面接中にスマーフォンを触っていた
・応募書類やパソコンばかり見て目線が合わない
・遅刻や離席などに対し謝罪がない

このような対応をされた人や企業に対して好感を持ち選ぶでしょうか?

実は驚くべきデータがあります。第1志望だと思って選考に進んでいる人の半数は選考中に志望順位が変わってしまうというものです。
つまり、志望順位は面接官の印象次第で、企業への志望度を上げることも下げることもできるといえます。

また、面接のご縁がなかったとしても「嫌われない」対応は必須です。今はSNSの時代。たった1回の面接でも悪評が書き込まれたら企業の評判が一気に下がる時代です。逆に、ご縁がなかったとしても面接で評判が良ければ、自社を応援してくれる存在になる、ということもよく聞く話です。

面接の合否はどうであれ、候補者にファンになっていただけるような対応を目指しましょう。

②ただなんとなく「転職理由」や「志望動機」を聞いている

「聞いてくれと言われたから聞いた」そんな感想を持っていないでしょうか?面接は業務の一種かもしれませんが、上述の通り、会社にとっても候補者にとっても大きな影響を与えるものです。

面接を行う上で、質問リストなどを人事が事前に用意してくれる場合も多いかと思います。このとき可能な限り、なぜこの質問をするのか?そこからどういう点を確認したいのか?までしっかりと確認するようにしましょう。そうすることで、回答に対する具体的な質問も浮かびやすくなります。

③ストレスに耐えられる人を求める

「入社頂いた方には辞めてほしくない」これはもっともな想いだと思います。そのため、ストレス体制を見極めるために圧迫面接をするなどといった話も聞いたことがあります。(もちろん、最近は減ってきていると思いますが。)

しかし、これは間違いです。ストレスを感じたことがない人がどれくらいいるでしょうか?少なくとも当社にはいません。ストレスは誰もが感じるものです。面接で見て欲しいポイントは、ストレスを受けた時にどのように対処するか、が重要なポイントになってきます。

具体的には過去の経験を聞くことがおすすめです。ストレスを感じるのはどういう場面か?感じたらどういう対処をするのか?また、ストレスの解消法などを聞いてみるのもいいかもしれません。

最低限知っておきたい!面接で確認すべきこと

職種やポジション、選考がどれだけ進んでいるか、によっても必ず確認すべき点は変わってくるかと思いますが、一般的によくある項目についてどういう意図で聞くのか、その理解を持つことで「なんとなく」質問を投げかけることが防げます。

今回「自己紹介」「過去の経験」「転職理由/志望動機」「応募者からの質問」の4項目について取り上げて、どういう目的で質問すべきかご紹介します。

①自己紹介

多くの面接では、まず最初に自己紹介を行うケースが多いです。ここでは、お互いの緊張をほぐし、マナーや第一印象を確認しましょう。

②過去の「実績」「経験」を聞く

これも面接ではよく聞く項目です。ここでは応募者のキャリアを通じて、応募者の能力、強みなどを確認します。

面接では一問一答式の「取調べ」のようなスタイルは避けるべきです。用意してきた答えを回答することもできるため、受け答えや思考プロセスを確認することができません。

具体的に考え方などを聞く場合はPDCAを確認することがおすすめです。

【きっかけ】どんなことがきっかけでその仕事をしたんですか?
【行動】どう行動したんですか?
【結果】その結果どうなったんですか?
【学んだこと】そこから何を学んだのですか?

といった質問を行うことで、仕事に対する思考のプロセスを確認することができます。

③「転職理由」「志望動機」を聞く

ここでは熱意を確認するという声もよく聞くのですが、「リスク」を確認するといいでしょう。ここでいうリスクとは「辞めずにがんばれそうか」という点です。転職理由や志望動機を聞くには、「ストーリー」を確認するという意識がおすすめです。

なぜ転職するのか?
何を実現したいのか?
なぜ当社なのか?

こういったストーリーがしっかり説明できる人は深く思考をしている方が多く、たとえば転職理由にネガティブな要素が含まれていた場合でも前を向いてしっかりと頑張っていただける方である場合が多いです。

また、「転職理由」「志望動機」では上述のストレス耐性も確認できるかもしれません。

④候補者からの質問を受け付ける

質問はありませんか?と質問を受け付けることもよくあるかと思います。ここでは、主に「やる気」「熱心さ」をみるといいでしょう。また、こちらからも気になる部分は質問をするようにしましょう。

そして、最後に一番大事な点をお伝えします。それは全体を通して「フィーリング」を確認する必要があります。フィーリングと聞くそんな曖昧なことを…と思われるかもしれないですが、人と人のことですので相性は非常に重要です。

シンプルに相性がよいか?という観点は常に持ちながら面接は取り組みましょう。

具体的な面接の構成

面接の具体的な構成は、選考フローやどの立場の人が面接を行うかによって大きく変わります。そのため、あくまでも「基本」となりますが、当社がよくやる面接の時間構成をお伝えします。

まず、時間配分です。(今回は60分の面接であると仮定しています)

15分 面接官の自己紹介/会社の自社紹介(理念などもここで説明する)
25分 相手の話を聞く(いろいろな角度から)
20分 質疑応答

こういう風に書くと非常にシンプルに見えるかもしれません。しかしながら、以下2点の観点で面接に取り組む必要があります。

・候補者をマインド面/スキル面から理解する
・自社の魅力を存分に語る

ぜひ、この構成を参考にしていただきつつ、候補者から多くの話を聞き、候補者が自社を魅力的だと思っていただけるような時間にしてください。

理念・パーパスから丁寧に会社づくりをする

いかがでしたでしょうか?当社では理念から丁寧に会社づくりをすることを大切にしており、採用に関しても同じ想いを持っています。ぜひ自社の理念を明確にし、候補者とシンクロした状態で未来へと向かっていってください。

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