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採用に携わる人であれば「SNS採用」というワードは1回も耳にしているかと思います。実際に、多くの企業ではSNS採用へ関心を高めているというデータもあります。しかし、実際にはどういった活動をしていくべきなのか、迷う人も多いのではないでしょうか?
今回はSNSが採用が注目されている背景と成功させるコツについて当社で事例を交えながら紹介します。
SNS採用とは?
SNS採用とは、ソーシャルリクルーティングとも呼ばれており、TwitterやFacebookなどのSNSを通して行われる採用活動を指します。
そして、実際に多くの企業がSNS上でチャレンジしていることは非常に多岐にわたります。採用広報として、ブランディングや求職者との接点に使うのはもちろんのこと、DM機能を利用したスカウト活動や求人応募受付機能として活用することもあります。
SNS採用が注目される背景
SNS採用が注目される背景には、SNSネイティブといわれるZ世代などの若手層を中心としたSNSの普及と活用方法の変化が考えられます。
以下2枚の画像は総務省が令和2年にまとめた「令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(9月30日掲載)より抜粋した画像です。
これらの調査から
・全年代において、SNS利用率は右肩あがりであること
・若年層を中心に各種媒体の使用率は高くなっていること
が読み取れます。
また、就職活動に対する情報収集に関してもSNSへの活用度が上がってきています。
マイナビキャリアリサーチLABより引用した以下調査決結果によると、2013年卒と2022年卒の新卒学生を比較すると就職活動における実名を伴ったSNSの活用に前向きな意見が2倍以上に増加しています。
これらの状況を踏まえると、SNSで情報収集する人、また、SNSで実名を伴って就職活動を行う人は新卒だけでなく、転職市場にも増加していくことが想像できます。
SNSで発信をする際に意識すべきこと
SNS採用にかかわらず、求職者の多くが就職活動の際に重視する項目は大きく4つあります。
・理念/ビジョン
・事業内容/仕事内容
・人間関係/職場の雰囲気
・待遇/福利厚生
これらの情報を伝えていくべき必要がありますが、その際に裏側にある背景もしっかりと伝えて、求職者の心を動かす必要があります。
「こういう理念のもと××の仕事を行っており、新メンバーを募集しています」「こういう考えのもと、社内イベントを企画しています」など、どういう理念やパーパスに基づいた行動をしているのか、明記していきましょう。
また、候補者はリアルな情報を求めてSNSで情報を集めています。日頃より、理念から丁寧に会社づくりを行うことで、情報に一貫性を持たせることができる→いい候補者が集まる→さらに経営の意思が通ういい会社へと成長していくという、好循環を生み出すことができます。
当社メンバーのSNS採用における実体験
株式会社RECOMO 代表取締役CEO 橋本 祐造
RECOMOを創業する時に、初期は特にSNS採用、特にTwitterからの採用にこだわろうと思っていました。毎日計測してフォロワーやエンゲージメント率が上がっているのが分かっていたからです。採用するために媒体に掲載することもないので、コストも掛からずに済むので、その分、給与や報酬に還元することができます。
SNS採用では特に「ゴール(ありたい状態)」から逆算して、発信するコンテンツを作ることを意識しています。人と組織が最高の関係性を築けて、パフォーマンスを最大に発揮してもらうには、「自分たちは何者か」「どこに向かっているのか」「どうありたいのか」という理念やパーパスの部分に共感してもらえること。さらに、理念やパーパスから丁寧に会社を経営している事実を体感してもらうことが最重要だと思っていました。
発信する内容は、「事象+理由・思い」を軸に毎日投稿しています。出来事について書いたら、なぜそうなったのかの理由や思いの部分で、自分たちの理念やパーパスの要素を入れるように意識しています。日々の投稿に共感、共鳴して下さる方がフォロワーになり、ある程度人数が集まった時に「仲間の募集投稿」をすることで、連絡が来るようになりました。
RECOMO X パートナー 大久保 祐介
SNSで会社の目指しているものや大事にしている考えを発信することは、それに共感する人を集めやすく、効果的だと思います。正社員採用でも業務委託などの募集でも共通すると思います。
なお、募集していなくともSNSを通じて積極的に参画意思を表明していただける方もいます。前向きで行動力があり、会社にとってもとても貴重な存在になってくれる可能性が高いと思います。
但し、注目度が高まってくる中で、なんでもかんでもウェルカム感を出すと、それはそれで面談や応答に時間を取られ過ぎる懸念もあります。大切にする思想を丁寧に発信しすることで、「深く共感」してもらえる人と丁寧に対話したいですよね。
そのためにはSNS採用を始める前に、会社として大切にするパーパスや理念、価値観などを洗い出し整理して、わかりやすい言葉で言語化しておく必要があると思います。その過程を通じて、経営者だけでなく多くの社員が同じ考えを持てると理想的です。採用人数を増やしたい場面で、会社として複数人がSNSで発信していくことで効果的なSNS採用を実行できると思います。
株式会社RECOMO 髙杉 美緒
私はRECOMOにTwitter経由で入社しました。当時は、Twitterをはじめて2ヶ月もたっていない時期で、フォロワー数も少なくRECOMOの誰ともつながっていない頃でした。そんな状況で流れてきたのが、あるメンバーのツイート。採用支援を一緒にやってくれる人を探している、というツイートでした。力になれるかもしれない、と思ったあとに、RECOMOのことをTwitter内で調べまくりました。その時に複数人が発信しており、その内容への共感値が高かったことが応募を決断したきっかけです。想いの丈と経験を長文DMさせていただき(笑)2週間後にはご一緒していました。
逆に、去年、複数回Twitter経由の方とお仕事をした経験もあります。Twitter文面には、理念に共感してくださる方とご一緒したいと書かせていただいていたのですが、「どんな点に共感しているか」「共感のうえで何ができるか」などを明確に書いてくださる方はお話をしたいと心の底から思いました。
理念・パーパスから丁寧に会社づくりをする
経営者のほとんどが企業経営の本質に向き合う時間を持てていないと言われています。事業を抜本的にテコ入れしたい、ビジョンを社員に浸透させたい、組織を改革したい、と思いながらも、実際は経営者がしなくてもいい作業に時間を奪われてはいませんか?
私たちは、経営者が事業・組織・企業文化の本質に向き合えるよう、全力の対話を通じて、経営者のビジョンにシンクロし、目指したい未来へとリードしていきます。
さぁ今こそ、人と企業の可能性を最大化するために、自社経営をRebuilding(再構築)し、Running(持続可能な経営)をするときです!ぜひ共に進みましょう!
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