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RECOMO 橋本です。
これまでに様々な企業で、経営のありたい姿を実現するために、採用活動を行ってきました。
特に採用については応募者の面で、私が関わる前と後で、いずれの会社でも、応募者ベースで最低でも4〜6倍ぐらいには増やすことができました。
その方法について聞かれたり、特に採用を広報する面で相談をいただくことも多くありました。
アドバイスをする前に、会社の採用活動の状況を伺うのですが、基本的な部分で、「そもそも、その状態だと人を採用することに向かえないよね」という状況なのを多く見てきました。
講演やセミナーなどでも何度も言っているのですが、「点としての採用活動ではなく、会社全体の経営戦略としての面として、採用は強く結びついている」ということをまずは理解しておく必要があります。
今回は「採用で広報するなら、何より先にやっておくべき基本的な3つのこと」をテーマにブログで書きます。
取り上げた基本的な3つのことができていない状態であれば、採用活動自体を一旦止めて、環境を整備した方がいいかもしれません。
①社内で人を採用することが他人事になってないか?
「人の採用がうまくいかないんです」という相談を受けて、話を聞いてみると、圧倒的に多い状況がこれです。
「人の採用の役割は、人事が担っていると思い込んでいるので、社内の他の人にとっては無関心であり、他人事になっている」
会社が人を採用することで恩恵をもらえるのは誰でしょう?人事ですか?採用担当ですか?
間違いなく現場の人たちで、無関心を装っている人たちです。
会社が人の採用をするのは、間違いなく全社に関する重要課題で、誰のためにやっているのか、と問われるなら、圧倒的に「あなた」になります。
採用活動をする前に、次の2つの重要な質問について、全員で考えてみるのをオススメします。
・会社にとって「人」はどんな存在か?
・社員にとって「会社」はどんな存在か?
その上で、自分たちにとって今やっている採用活動の意義・目的を分かってもらってから、始めてみてはいかがでしょう。
②どんな人が欲しいのか?を決める前にやるべきことをやっているか
よく採用活動というと、すぐに「どんな人が欲しいのか?」という採用要件を決めたくなってしまいます。
そんな時にはたいていハイスペックの要件が出てきて、「こんなハイパーな人、世の中にいないよね」か「居たとしても、ウチの会社に応募してこないよね」という話で終わる。
いきなり「どんな人が欲しいのか?」を考え出すことは、あまりいい方向に話を進めることはできません。
まずやるべきなのは次の3つの重要な質問について、特に経営陣を中心に考えてみるのをオススメします。
・自分たちは何者か?
・自分たちはどこに向かっているのか?
・自分たちはどうありたいのか?
核となる概念、理念があって、ありたい姿・状態、ビジョンがあって、その実現のために必要な人材や組織を描くことができる。
なぜ人を採用するのか?を考えるなら、最終的には会社の理念・パーパスの実現のために紐づくはず。
採用を採用だけの点で考えるから、戦略が本質からずれて、戦術がはまらなくなる。
③いきなり隣に来た人から声を掛けられたらどう思うか?
ちょっと考えてみて下さい。
街中で急に隣に人がやってきます。その人から
「今どう?暇してる?」
と声を掛けられたら、どう思いますか?
怪しさ全開で、完全に無視するか、嫌な気持ちになりませんか?
普段の日常生活だと冷静に考えられることが、仕事の非日常だと冷静に判断できなくなることがあります。
典型なのが「採用活動」なんだと思います。
いきなり隣に人が来て、声を掛けることをしているように感じる動きをしている会社をたくさん見ます。
まずやるべきことは何か?「あなたはどんな人ですか?」と聞く前に、やるべきことです。
それは次の4つのことをきちんと伝えているか?ということになるかと思います。
・自分は誰で、何者なのか?
・どんなことを考えて、何をしようとしているのか?
・大事にしている価値観は何で、会社として人の存在をどう考えているのか?
・面接や面談で聞きたいことの内容と、なぜそれを聞くのかの理由や背景は何か?
【まとめ】採用で広報するなら、何より先にやっておくべき基本的な3つのこと
もし今、採用がうまくいっていない状態があるなら、採用活動をダラダラと続けて疲弊するよりも、一旦活動を止めてでも、今回取り上げた基本的な3つのことに取り組んでみることをオススメします。
私が見てきた会社で、この3つを先にしっかりとやり切ってから始めた採用活動で、大成功に終わらなかった会社はありません。
採用がうまくいかない時は、まずこう考えるといいかと思います。
「採用でやるべきことをやり切っているのか?」
どうしたら困っていて、解決の糸口が見えない方がいれば、いつでもご連絡ください。必ず相談に乗ります。