経営者は10年後の夢を見る。視野・視座・視点のレベルを上げる3つのプロセス

RECOMO

「こんなにも自分が凝り固まった思考でいたなんて思いもしなかった・・・」

私たちが日頃から経営者の方とセッションをする時に、必ず行うのが「未来戦略マップ」を一緒に作ること。

現在を起点として、1年後、3年後、5年後、10年後と、それぞれの時点で、なぜ、誰と、何を、どのようにやっていたいのかを、丁寧にヒアリングしながら可視化していくというもの。

これを一覧にした時に、また一覧にする過程で、相手の経営者の方が面白い気づきがあることが多くある。それが冒頭で書いた言葉、「凝り固まった思考」そのもの。

なぜ思考が凝り固まってしまうのかというと、「現在からの積み上げで順に10年後を見通すと、解決できていない課題を抱えたまま(勝手に)考えてしまうから」なのだと思う。

おそらくどの経営者の方でも、現状の課題は?と聞かれれば、何かしらの根深い課題はある。すぐに解決できるものであれば、その場で即決して解決できてしまうからで、根深い課題だけが長い時間で残りやすい。

今まで様々な会社の成長段階を見てきて、これだけは正しいと確信できることがある。それは「圧倒的に成長する会社の経営者は、成長する前から未来のありたい姿とそれを実現できる確信を誰よりも持っていた」ということ。

つまり、10年後の未来の姿について、経営者が心の底からワクワクして、今すぐにでも体が勝手に動き出したくなるほど興奮していれば、会社の状況はそうなっていくし、そうでなければ、永遠にありたい姿を実現させることはできない、ということなのだろう。

RECOMOでは経営者の方と対話する中で、「経営者や会社全体の可能性と価値を最大に広げる」ための戦略を考え、実行支援まで伴走しながら取り組んでいる。

経営者が10年後のありたい姿についてワクワクできるかどうか、を実現するために、経営の視野・視座・視点のレベルを上げるための3つの思考プロセスを辿っているので、今回はそれを紹介します。

現在から1年、3年、5年、10年の積み上げで考えてみる

上記した通りで、現在から10年後を積み上げで考えてみても、あまりワクワクした未来のありたい姿は描きにくい。ただ、まずは一度、自分の思考を書き出してみて、どんなものが出てくるのかを見てみるのも、現状を知る意味で大事。

書き出す項目は以下の通り。

  • 売上・業績
  • 人数規模
  • 事業内容
  • 経営体制
  • 組織
  • 文化
  • その他

これらの項目について現在、1年後、3年後、5年後、10年後で書き出してみる。内容の精度よりも、現実的な数字・状態で、積み上げる形で作ってみる。

10年後の状態だけを見て、ワクワクするかを確認する

ここは少し苦しい段階かもしれません。自分が何とか積み上げで書き出した10年後の状態、イメージを客観的に見てみる。そこで自分の心に問いかけてみて下さい。

「この数字、この状態、この立場。あらゆる面において、自分の心の底からワクワクするか?今すぐに体が動き出すほどに、近くにいる人に声を掛けたくなるほどに、興奮できる内容になっているか?」

もしこの答えがNOなら、ただちに10年後で書き出した各項目を見直してみて下さい。制約も制限もなく、自分の可能性と価値が最大に広がった状態で、心の底から「ありたい姿だ」と思える内容に変えてみる。

今の自分たちでは不可能に思えることでも、時間は10年もあります。あらゆる面で環境も含めて大きく変化しているはずなので、不可能が可能になっているかもしれません。

またここで、10年後の状態を正確には誰も見ることはできないので、「見る必要はない」と決めつけてしまう経営者の方も多くいます。ただよく考えて欲しいのです。

経営者が誰も分からない「10年後の未来」を見ない、決めないとするなら、他の誰が見る、決めるというのでしょうか。社内で「自分たちは何者か」「どこに向かっているのか」「どうありたいのか」を最終的に決めることができるのは経営者だけです。ここは覚悟を持って決めるところです。決めたところから周りが反応して、ありたい姿に向けて動き出すのです。

10年後のありたい姿から現在までを逆算で考えてみる

例えば10年後の状態でイメージしていた売上にゼロを一つ追加してみる。最初は「今から考えたら、そんなのは無理だよ」と思っていたことでも、10年間という時間の長さで、不可能も可能になるかもしれない、と思うと、気軽に追加することもできます。

可能性と価値を最大に広げる思考はここから始まります。10年後のありたい姿から5年後、3年後、1年後、現在と逆算で考えてみます。この時は今からの時間が遠ければ遠いほど、経験学習のカーブのように、成長スピードが右肩上がりになっていくのを体感できるでしょう。

すべての時間軸について書き出した時に、改めて現在、1年後、3年後、5年後、10年後のありたい姿・状態を見返してみると、以前に書いたものと視野も視座も視点も、全く変わっていることに気づくはず。

よく起きる分かりやすい変化でいうと、当初書き出していた1年後の状態が全く違うものになるので、現在で取り組めていなかった内容も、すぐに着手しなければならない、その体制を組まなければならないことに気づいて、行動を始めていることでしょう。

単なるセッションのように見えて、考え始めた時と、一覧にして書き出して、俯瞰して見た時では、全く違う景色が見えるので、私たちはもちろん、クライアントの経営者自身が最も驚く瞬間で、それこそが「可能性と価値を最大に広がる」時でもあるので、大好きな体験になります。

今回のように私たちは日頃から経営者、会社全体の可能性と価値を最大に広げるセッションを行っています。特に大事にしているのが「理念から丁寧に会社づくりをする」という概念。どんな時でもこの軸はぶらすことなく、こだわっています。セッションの具体的な内容や事例はセミナー等でも紹介しています。興味があれば、ぜひご参加ください。