RECOMOは取締役と執行役員の接着剤 10年後を見据えた未来のリーダー・経営者を育成

スマートキャンプ株式会社

従業員数約170名(2023年6月時点)

業種ITサービス

創業年2014年

目次

“ テクノロジーで社会の非効率を無くす ” というミッションのもと、SaaSを軸に複数の事業を手がけるスタートアップ企業、スマートキャンプ株式会社(東京都港区)。

現在の中核事業はSaaS企業の成長支援ですが、自社でも「BALES CLOUD(ベイルズクラウド)」というSaaSを提供するなど、市場環境を詳しく把握できる事業優位性を背景として、SaaSを軸にテックカンパニーとしての挑戦をし続けています。

同社は2021年8月から現在に至るまでRECOMOの組織コンサルティングサービス「RECOMO X」を導入していますが、(RECOMO Xの導入事例はこちら)その中で、ビジョン・ミッションを実現していくためのありたい姿の解像度が高まっていったと同時に、その未来を描くうえでさらに強固な組織を作っていく必要性が明らかになったと、CEO林詩音さん、COO阿部慎平さんは感じました。そこで、会社の飛躍的な成長に向けて、新たに各事業責任者や執行役員層を育成していくことを目的としたグループコーチングも導入。その内容や導入後の感想、そしてスマートキャンプとしての今後の展望を取締役のお二人に伺いました。

導入のきっかけ

RECOMOは取締役と執行役員を繋ぐ接着剤。一枚岩の強い経営層になるために。

ーグループコーチングの導入の背景について教えてください。

林さん:RECOMO Xのコンサルティングの中で問いかけてもらった、ありたい姿から逆算した3年後、5年後、10年後を考える対話が非常に良かったからです。様々な問いを通じて視野が広がり、ビジョン・ミッションの実現に向けてより挑戦的な目標を持てたのは大きかったです。そして、その問いや目標を共有し合えているRECOMOとの対話を継続することで常にその羅針盤を見失わずに経営に打ち込むことができました。

ただ一方で、執行役員層と少し距離ができてしまったような感覚もありました。同じ視点に立って全社で取り組んでいく必要があるので、「取締役で行ってきたような対話を執行役員層でもしてほしい」という話になり、それをグループコーチングという形に落とし込んでもらい、導入に至りました。

阿部さん:RECOMO Xを通じて、10年後のありたい姿の解像度が上がり、それこそ2019年にジョインしたマネーフォワードをも越えるような高い目標が具体的に定まって、全社へも発信しました。執行役員やメンバーにとっては、現状からすると想像もつかないような目標に感じられて、疑問や反対の声もあるかと思ったのですが、社内からはそういった声はあまりなかったんです。その反応を受けて、みんなが経営方針についてきてくれるのはとても嬉しい反面、自分ごと化できてないのでは、という心配も生まれました。

そういった意味でも、RECOMOには取締役と執行役員層つなぐ接着剤みたいな感じで動いてもらいたい、という想いがありました。

また、執行役員層は短期視点で成果を求められる立場にもありますので、どうしても思考が縮こまってしまう瞬間があるのではないかと感じていました。より長期視点で経営を考えなければならない林や私でも、目の前の課題に追われていると短期視点になってしまうことがあります。そんな時、きまってRECOMOは「そんな縮こまってていいの?それで10年後ありたい姿になる?」と本質的な思考に立ち返らせてくれました。この程良い煽りが自分としては本当にありがたかった。だから、グループコーチングセッションにおいても、私たちにしてくれたように、「どんどん煽ってください」と伝えたんです。(笑)

ー具体的にどんな課題を感じていましたか。また、グループコーチングに何を期待していましたか。

阿部さん:スマートキャンプは今、複数の事業がそれぞれ大きく成長しているため、より密に連携を深めていく必要がありますし、lPOの準備を含めて管理領域もさらに強化をしています。規模が大きくなるにつれ課題もより高度で複雑になってきた中で、林と私の力だけで会社を成長させるには限界があります。ですから、それぞれの領域のリーダーとなっている執行役員層が、最終責任者としてより高いパフォーマンスを発揮していく必要がありましたし、全員が経営者としての視座を持てるようになることが狙いでした。

林さん:私と阿部は、マネーフォワードグループの経営合宿などにも参加しているのですが、正直なところ、マネーフォワードの経営陣の層の厚さにレベルの差も感じていました。一方で、私たちは今、それを大きく超えていくような10年後の目標を掲げています。つまり、スマートキャンプの経営陣も、今のマネーフォワードを遥かに超えるような強固なものになっていかなければならないのです。そのためには、私たち取締役の成長はもちろん、執行役員層もレベルアップしていく必要があると感じていました。

RECOMOのコンサルティングを通じて、私たちの10年後の目標、そしてビジョン・ミッション実現への解像度は着実に高くなってきています。なので、まずはしっかりと共通の認識を持つこと、執行役員層にも経営を自分ごとで捉えてもらうこと、それがこのグループコーチングでは重要な位置付けでした。

導入後の効果

会社のビジョンと個人の想いに重なりが生まれ、経営が自分ごとに。役職に求める役割や育成方針も明確に。

ーグループコーチングはどのように進められたのでしょうか。

阿部さん:約半年間の中で、以下のようなゼミ形式でグループコーチングを進めてもらいました。

執行役員層を対象としたグループコーチングに関して林と私は2回の経営プレゼンしか参加していないのですが、月2回の会話をRECOMO Xを通して行っていたので、今どのようなテーマでどんなディスカッションがあったかなど、適宜そこで共有をしてもらえ、安心してお任せしていました。

ー導入後、執行役員層の方々の変化や、当初感じられていた組織課題への効果はありましたか。

林さん:一番の変化は、執行役員層が自分たちのWILLをより強く発信してくれるようになったことだと思います。スマートキャンプのメンバーは、会社や仲間のために貢献するんだといった意識の方が多く、本当にみんないい人です。それはとても素晴らしく誇らしいと感じる一方で、自分たち自身のビジョンを発信したり、これをやりたい!という声をあげることを、特に執行役員層にはもっと求めたいと感じていました。

けれども、このグループコーチングを通して、自分の領域でバリューを出していこうとか、自分の意見ややりたいことも出しながら会社全体をより成長させる方法を考える、といった姿勢や投げかけが増えたと感じています。

阿部さん:その変化はありましたよね。行動や言葉に変化があったのは嬉しかったです。また、グループコーチングの副次的な効果で、次の課題も見えてきました。もともと経営陣のレベルを上げていかなければという課題はありましたが、では執行役員以上の層に求める役割や行動は何か、ということが漠然としていたと改めて気付きました。大きな目標やビジョン・ミッションの実現のために、具体的にどんな経営者を目指してもらいたいのか、それをより詳細に言語化するきっかけとなりました。そして、RECOMOの協力も得ながらまずは執行役員に求める役割や定義を再考し、グループコーチング対象者にも展開することができ、執行役員としての成長の方向性も共通認識を持てたと思います。

今後について

10年後を見据えた未来のリーダー・経営者を育成する。

ー今後の会社や組織の展望について教えてください。

阿部さん:スマートキャンプは「テクノロジーで社会の非効率を無くす」というミッションを掲げているのですが、まだまだ会社全体として思考や行動が縮こまってると思っています。私自身、「Small Company, Big Business.」というビジョンを実現し、 社会に対して大きな影響を与えられる存在に果たして本当になれるのか?と自問自答しながら経営の意思決定をしています。

社内で掲げている10年後の大きな目標は、非常に高い目標ではあるけれど、そこがゴールなのではなくて、このビジョン・ミッションを実現するために必要なプロセスです。

10年後、まずその目標が実現できれば、社会にきちんと生産性向上という貢献をした企業として認知されていると思いますし、そこからさらなる社会貢献をすることで、働く人たちにとってより魅力的で、やりがいの感じられる会社にしていきたいと考えています。そのためのグループコーチングの実施でしたし、今後も10年後に目標を実現する未来を見据え、私自身も成長しながら、次のリーダーや経営者も育成していきたいと考えています。

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