「井上さんの可能性を、最大化させる」が決め手
経営者も組織もパワーアップすれば、世の中をもっと良くできる!

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2019年に創業し、自宅で手軽にできる歯科矯正サービスを提供するDeltan株式会社(東京都港区)。

 

創業社長である井上佳洋さんは、会社員時代の経験からミッション・ビジョン・バリュー(MVV)が組織に必要だと感じていながらも、社員数名の小規模組織には「まだ早い」と思っていました。

 

そんなとき「理念から丁寧に組織づくりをする」をコンセプトに、経営課題の解決に伴走する株式会社RECOMOと出会います。RECOMO Xを導入し、一緒にMVVの策定をスタートしてみると、今まで知らなかったチームメンバーの想いに触れ、組織の大きな可能性をイメージできるようになりました。今回は、RECOMOのサービス導入に至った経緯や、MVVの策定ワークを通した大きな気づきについて、詳しくお話をお聞きしました。

会社概要
  • 会社名:Deltan株式会社
  • 代 表:井上 佳洋さん
  • 業 種:歯科矯正サービス「hanalove」開発・運営
  • 設 立:2019年10月
  • 従業員数:約20名(業務委託含む)
  • 本社所在地:東京都港区

–RECOMOとの出会いについて教えてください。 

 

井上:最初に、代表の橋本さんとTwitterで出会いました。橋本さんは、採用や組織化のサポートについて発信されていました。当社も事業が伸び始め、新たにメンバーを採用していたので「RECOMOさんが提供しているサービスは、今後、絶対に必要になる」と思いました。一度じっくり話を聞いてみようとコンタクトを取ったのが2021年の2月。当時、明確に経営や組織に課題を感じていた訳ではなく「将来必要そう」と思ったんです。

 

実際にお会いして、組織が大きくなっていく過程の話をしていたとき、「こういうフェーズでは、こういうことが起きる」と、想定される課題について教えてもらいました。そのお話に、すごく説得力があったことを覚えています。

 

 

–その後、RECOMOXと併せて、MVVの策定を進めることになりますが、先ほどのお話では「人数も少ないし、まだ早い」と仰っていました。なぜ導入を決められたのでしょうか?

井上:一番大きいのは「橋本さんと一緒に仕事をしてみたかった」という部分ですね。橋本さんとお会いして「人を見るプロ」だと分かったので、採用や組織化のことで迷ったら、絶対に相談しようとは思っていました。

 

「まだ早い」という気持ちが変化したのは、橋本さんの「井上さんの可能性を、最大化させる」という言葉でした。「Deltan」の可能性ではなく、僕の可能性を最大化してくれると。それを聞いたとき、すごく腹落ちしたんです。「あ、なるほど」と。

 

今まで僕は、事業の成長ばかりに目を向けていて、組織の方は全然見ていなかったんです。組織の中には僕自身もいる。僕も含めて可能性を最大化することによって、組織がもっとパワーアップして、世の中をもっと良くできる!と気づいたんです。それまでは、僕ががむしゃらに働いてしんどくても、他のみんなが幸せならそれでいいと思っていた。橋本さんの一言で、考え方ががらっと変わりましたね。

 

あと純粋に「最大化されたい!」と思いました(笑)橋本さんなら、絶対に実現してくれると思えた。ちょうど資金調達のタイミングとも重なったこともあり、2021年の9月に導入を決めました。

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–まず、貴社の事業内容と組織形態について教えてください。

 

井上佳洋さん(以下、井上):当社は2019年10月に創業しました。現在は、自宅でできる歯科矯正を月々9,075円で可能にする「hanalove」というサービスを運営しています。実は、僕自身、過去に矯正した経験があるんですが、歯並びが治らなかったんです。それで、しっかり矯正ができて、かつ従来よりも手軽なサービスを自分で作りました。現在は、正社員が4名と、歯科医師やマーケティング、管理業務など業務委託の方が15〜20名ほどいます。

 

我々のサービスは「歯科業界」で展開していますが、この業界ってすごくアナログでブラックな働き方が横行しているんですよね……。例えば、まだまだFAXが当たり前に使われているし、治療に必要な矯正器具や入れ歯などを作る歯科技工士は、長時間労働が常態化しているのに賃金が安いとか。

 

でも、歯医者って全国68,000件あってコンビニよりも多いんです。いわゆる、供給過多状態ですね。だから、なかなか簡単に労働環境が改善できない……。本当に課題だらけの業界なんです。それを、DXを使って改善しようというのが、現在取り組んでいる新たな事業です。

 

 

–創業間もないなか、経営課題を感じることはありましたか?

 

井上:事業が伸びていく過程で、あるとき、今後自分は何を目指したいのか。「世界をどうしていきたいのか」と考えたんです。おそらくMVVに繋がる部分だろうと思いましたが、それって「こういう風にしていきたい」とか、感情的な表現が大きいですよね。僕は、「思い」よりも「結果」を重視するタイプで、左脳的な特性が強かったこともあり、それが苦手だったんです……。

 

 

–MVVは、特に必要ないと思われていたんでしょうか?

 

井上:いえ。そこは相反する部分かも知れませんが、必要だとは思っていました。僕は以前ヤフー株式会社で仕事をしていて、組織で仕事を進める難しさは体感していました。そこをうまく進めるには、みんなが一丸となり、協力しあって「掛け算」になることが大事で、そこにMVVは不可欠だということも理解していた。ヤフーにはしっかりとそれがあって、社員も共通の価値観を持って仕事をしていたので、目線があっている、足並みが揃っていると感じていました。

 

ただ、当社にとっては、正直「今じゃない」とは思ってました(笑)

 

 

–と、いいますと?

 

井上:お話したように、当社はまだメンバーが少ない。そのメンバーも、そもそも僕が「この人と一緒に仕事がしたい」と思った、気心知れた仲間です。改めてミッションを掲げなくても、共通の方向を向いて進められるんじゃないかと思っていたんです。

「井上さんの可能性を、最大化させる」という言葉で、自分も「組織」の一員だと認識

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–導入はスムーズに進んだのでしょうか?

 

井上:実は、外部の方に入ってもらってMVVを作ることに対して、反対の声もありました。でも、僕は絶対に「RECOMOさんにやってもらう」ということにこだわりがあって。最高なものができるという確信があったんです。だから「ここは、お金を使ってでも、絶対に依頼するべきだ」と「依頼した場合」「依頼しない場合」の試算表まで作って説得しました(笑)

メンバーの価値観を知るためにワークを活用 組織の大きな可能性が見えてきた

–実際に、RECOMOのサービスをどのように活用されていますか?

 

井上:現在は、主にMVVづくりのワークでファシリテーターをお願いしています。一般的に、MVVを作るとき、経営者ともう一人くらいで考えることが多いそうですが、当社のミーティングでは僕と社員2名、歯科医師、歯科技工士、投資家の計6名が参加しています。

 

チームでビジネスを進めるとき、自分じゃない誰かと一緒にやるのって、すごく難しいことだと思っていて。だって「自分じゃない」から(笑)だからこそMVVを作る過程で、みんなが何を考えているのか、その価値観がすごく知りたかった。その場として、RECOMO Xを使わせていただいてます。

 

 

–初回のワークを終えられたとお聞きしました。何か気づきはありましたか?

 

井上:初回が終わったあと「社長、ひとことください」と言われたんです。そこで出てきた言葉が「ありがとう」でした。純粋に、参加しているメンバーに対して「一緒に働いてくれて、嬉しい」と思えたんです。

 

ミーティングの中で、みんなが主体的に会社や、会社が目指す未来のことを考えてくれていることが分かりました。ここまでみんなが自分ごと化して考えてくれているとは思わなかったので、本当に嬉しかった。あと「井上さんとなら実現できると思うから、一緒にやっている」「このメンバーなら、歯科業界を変えることができる」など、今まで聞けなかったような言葉が出てきたことに、純粋に感動しましたね。

 

僕は創業社長なので、僕自身の想像を超える以上のことはできないだろうと思っていました。でも、このワークを通じて、このメンバーと一緒に事業を進めることで、もっと大きなことを成し遂げられるイメージが湧いてきました。

 

 

–ワークの中で、RECOMOはどのような役割を果たしていましたか?

 

井上:RECOMOさんにファシリテーションをお願いしているのですが、場の盛り上げ方、発言の掘り下げ方、さすがだと思いましたね。議論をしていると、抽象的なふわっとした話になり、うまく議論が展開しないことがあるんです。そういうときに、さっと入って、本人が話したいことをうまく引き出してくださっています。

 

そういうアシストがあったから、みんなも自分の思っていることを言葉にすることができたんだと思います。仮に僕がファシリテートして、みんなの意見を聞き、僕も意見し、まとめる、ということをやっていたら、議論を集約させることをゴールにしてしまい、感謝の感情を持つ余裕すら無かったでしょう。

 

あと、「外部の人である」という点もすごく大きいですね。組織の中でやってしまうと、既に共通認識である部分や、前提を疑わずに進めてしまうところがあると思っていて。それを客観的に見てもらうと、全然違う視点から意見をもらえる。僕だけでなく、みんなの思考を広げ、深めることにも繋がっていると思いました。

 

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–最後に、RECOMO Xを誰かに勧めるとしたら、どのような方に勧めたいですか?

 

井上:まず、僕らのようなスタートアップは、業界や周りの人を巻き込んでビジネスを進めていく必要があります。そのときに、自分たちの大きなミッションやビジョンに共感してもらうこととと、一緒にやってくれる人がそれにワクワクできるか、ということがすごく重要なんですよね。だから、そこを言語化するために、すごくおすすめできます。

 

あと、スタートアップは経営者がめちゃくちゃ忙しいんですよね(笑)今回のMVVのように、必要だと理解していても、時間が取れなくてできないことはたくさんあって。それを、段取りやアウトプット含めてすべてお願いできるので、本当にありがたいと思っています。

 

でも、スタートアップでなくても、どんな企業にもお勧めしたいですね。既にミッションがある会社でも、会社が成長したり、フェーズが変わると、また必要なミッションが出てくる。ずっと同じということは、まずありえない。そこに伴走してもらえるのは、経営者にとってすごく心強いと思います。

Deltan株式会社様、ご協力ありがとうございました!

 

取材・執筆/三神早耶(Pencil) 撮影/押田絵梨香

この取材は2021年11月に実施しました

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