社外の専門家は、想定できるリスクを先回りさせてくれる〜「綺麗ごとだけじゃない」経営視点で人事を任せられた〜

LRM株式会社

従業員数約50名

業種セキュリティコンサルティング、セキュリティサービス他

創業年2006年

目次

2006年に創業し、情報セキュリティに関するコンサルタント事業や、自社SaaSの開発・運用を行うLRM株式会社(兵庫県神戸市)。

この2年ほどで社員数が倍以上に増え、現在は50名程度。社長である幸松哲也さんは、今後さらに組織を拡大していくにあたり、「人事」に関する課題を抱えていました。そんななか、新たに人事体制を構築するも、失敗。悩みを抱えていたところに株式会社RECOMOと出会い、人事評価制度の策定や、採用支援などのサポートを受けることになります。今回は、LRM株式会社がRECOMOのサービス導入に至った経緯、「外部の専門家」が伴走する大きなメリットについて、詳しくお話をお聞きしました。

導入前の課題

少人数の組織は「人事や財務の専門家がいない」ことが経営課題

–まず、貴社の事業内容について教えてください。

幸松哲也さん(以下、幸松):

当社は、企業のミッションを「Security Diet(セキュリティダイエット)」として、主に情報セキュリティーに関する事業を行っています。昨今、情報セキュリティの重要性が叫ばれていますが、そんななかで過剰な対策をしてしまい、業務効率が落ちたり、無駄にパワーを割いてしまったりしている企業が少なくありません。僕たちは、人間が理想的な身体を目指す「ダイエット」のように、「過剰なセキュリティ」「無駄な情報」をそぎ落とし、情報利用の効率と業務品質の向上に繋がる情報セキュリティの仕組みを構築する仕事をしています。

具体的な事業としては、セキュリティダイエットの観点から、ISO27001やISMS認証取得、運用に関するコンサルティング事業。情報セキュリティ向上クラウド「Seculio(セキュリオ)」の開発運用事業。セキュリティサービスのソリューション事業の3本柱です。

–現在の組織体制について教えてください。

幸松:現在は、社員が50名ほどおります。来春には新卒社員が7〜8名入社するので、60名近い体制になる予定です。2018年頃までは20名程度の会社だったんですが、事業規模が伸びてきたのに伴って、社員数も増えています。そこから株式上場を目指そうと決めて、現在は拡大路線。3年後には、80〜100名規模にする構想です。情報セキュリティ事業は、年々社会的需要が大きくなっていて、おかげさまで問い合わせも増え続けていますね。

–現在は、社員数50名程度とのこと。「少人数」であるがゆえの経営課題はありますか?

 幸松:その名の通り、人が少ないので、人が足りません。事業以外の分野の専門家が居ないんですよね。事業ではコンサルタントなど専門家に入っていただいていますが、例えば「人事」とか、「財務」などの専門家は居ない。

「人事」の面で言うと、専門家がいない場合、そもそも人材を採用できない、採用できたとしても雇用のミスマッチが起きるなど、なかなかうまくいかないんですよね。小規模の会社なら、どこも同じ悩みをお持ちなんじゃないかなあ……。

当社も実は、「採用担当」として社員を採用したことはあります。その方は「採用業務をしたい」という希望を持った未経験の方だったんですが、外部のプロのサポートも無く、僕たちも人事に関する知見が無いので、一人で悩ませてしまい、結局フィットしなかったという苦い経験があります……。

導入のきっかけ

時には厳しい判断も必要な”人事” 「いい人なだけじゃない」から、信頼できた

–RECOMOとの出会いについて教えてください。 

幸松:代表の橋本さんとは「CXOバンク」という経営者向けSNSで出会いました。人事面、例えば採用活動とか人事制度に課題があると感じていたので、そのヒントをもらうために人事系の経験豊富な経営者の方を探していました。そこで出会った方とお話したりしていて、橋本さんともその流れで繋がり、最初はZoomで会話しました。

–橋本の第一印象は、いかがでしたか?

幸松:えっと…「声がでかい」ですかね(笑)初回は、うちの人事課題をお話したり、橋本さんのこれまでの経験をお聞きしたりしました。同世代でたまたま同じアーティストのファンだと気づいてからは、ほとんどその話題でしたけど(笑)

ただ、2回目、3回目とお話を聞くうちに「この人は信頼できる。ぜひうちの人事をお願いしたい。」と思うようになりました。

–「この人は信頼できる」と思われたのは、なぜでしょう?

幸松:人事って、「綺麗ごと」だけじゃないと思っていて。例えば、人間的には好きな社員でも、ビジネスなので厳しい判断をせざるをえないこともある。橋本さんは、過去に企業の人事担当をされていた経験から、その考え方ができる方だと思ったんです。「人事」を責任持って動かす仕事って、本当にしんどいと思います。それを乗り越えられた経験があるので、信頼できました。「いい人」だけじゃない一面があるというか……。社員側だけじゃなくて、経営サイドの事情もきちんと認識して「人」の問題に向き合える人、判断できる人だと思いました。

–最終的に、導入を決められたポイントは何だったのでしょうか?

幸松:これまで、事業以外、例えば「人事」とか「財務」などに課題があった場合、新たに人を採用するパターンが多かったんですね。でも、人事も財務も、未経験の方を採用して結局うまくいかなかった。

その後、財務については、外部の専門家に顧問として入っていただいたんです。すると、やはりプロには先の風景が見えているというか「こういう時には、こういう課題が出てくるよ」ということが既に分かっている。つまり、僕らがやらなくていい苦労を事前に取り除いてくれると知ったんです。

だから、専門的な部分は外部のプロにお願いして、うまく回り始めたら社内に担当者を置き、その社員を育てていただきたい。最終的には、自走できるようになれたら嬉しいと思っていました。そして、「人事面をしっかりとやらなければ!」と思っていたところに、信頼できる橋本さんと出会えた、という流れですね。

導入後の効果

経験豊富な社外の専門家は「想定できるリスクを、事前に回避させてくれる」存在

–実際に、RECOMOのサービスをどのように活用されていますか?

幸松:まず、RECOMO Xで僕と役員メンバーのヒアリングをしていただいています。ヒアリングを受けて、再認識したことがあります。それは、自分自身が社員に対して「愛情」だけじゃなく、冷静に判断する側面を持っていること。僕は、「人を信じる」ことと「人を評価する」ことは、違う軸だと思っていて。「人」は会社にとって一番大事な財産だけど、それを守るために組織が壊れてしまっては元も子もない。そこのスタンスを再確認できたことは、大きいですね。

–課題に感じられていた、人事面のサポートにも入らせていただいています。

幸松:はい。採用関連の事務処理、中途採用のスカウト文章作成、人材紹介会社とのやりとりまで、まるっとお願いしています(笑)僕は採用に関する知見がないので、例えば人材紹介会社に言われたことを鵜呑みにしてしまいがち。でも、RECOMOさんは知識や経験が豊富なので「これはあまり良くないですね」「こちらは、変更してもらいましょう」など、的確なアドバイスをいただけています。

–人事評価制度の策定も進められているとか。

幸松:はい。もともと当社に人事評価制度は無かったんですが、社員から「作ってほしい」という声が大きかったんですね。僕としても、社員に対して「こういう行動をしてほしい」「こういう風に育ってほしい」というメッセージにもなるなと思っていて。人材育成に関する、社員とのコミュニケーションツールとしてはすごく良いものだと思っています。あとは、これから株式上場を目指す上で、ある程度の人事評価軸は持っておかなければいけない、という背景もあります。

RECOMOさんには、僕の想いや会社の方向性を理解してもらい、それにマッチする評価制度を一緒に作っていただければと思っています。

橋本さんは経験が豊富なので、評価制度についての「よくある失敗談」などについても詳しく教えていただいています。それを聞くと「ああ、なるほどな」とすごく納得できるというか。「何も知らなければ、僕も同じ道を辿っていただろうな」と思います。橋本さんに入っていただいたことで、リスク回避ができていますね。

–まだ始まったばかりではありますが、今後、RECOMOにどんな役割を期待されますか?

幸松:そうですね。組織である以上「人」に関する新たな課題は出てくるでしょう。そういう場面で、専門家として伴走してほしいと思っています。仮に今後、社内で人事担当者を置くことができたとしても、他社の事例を共有いただくとか、外部からの客観的な目線でアドバイスしてほしいですね。

–最後に、RECOMO Xを誰かに勧めるとしたら、どのような方に勧めたいですか?

幸松:当社のように、組織拡大意向の強い経営者さんに勧めたいですね。例えば、今は10名くらいだけど、2〜3年後には30〜50名規模にしたいとか……。小規模だと、組織の中に課題について一緒に考える人がいないんです。身近にそんな悩みを持つ経営者がいたら「得意な人に、聞いた方がいいよ!」とアドバイスしますね。やっぱり、外部の専門家の力を借りることは、すごく意味のあることだと思います。

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